短歌入門部屋
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大和万葉歌よみ散歩          万葉写真集

歌のことなど何もわからぬ若造の戯言だよと笑ってもよし

春が過ぎ夏が来たのだ香具山に衣干そうよ白き衣を

秋の田の穂向きの寄れるかた寄りに君に寄りなな…好きだよこの歌。
まがごと よごと      ことさか
悪事も善事も一言、言離の神なれど嗚呼…土佐に配流よ。
 
    みやこ
藤原の京の跡の木陰にて想いしことはかの皇子のこと

愚かにも繰り返される過ちの一つなのかもしれない日々を…

うまし国そ、うまし国そとつぶやいて天の香具山登り行くなり

その山の頂の上より眺めたる景色はまさにうまし国そよ
ことだま さきは  
言霊の幸ふ国と心から呼べる祖国を誇りに思う

シルクロードの終点なればこの国の起点はまさにこの飛鳥寺

あの日の入鹿の無念を今に伝えんと猛り狂うよ首塚の風

結局のところ誰もが勝利者で誰もが敗者の歴史絵巻か


子規の句碑さがしてみれど見つからずあきらめ帰るよあばよ法隆寺

牧歌的な時代もいつしか過ぎ去って短歌もあれこれ大変ですよ

       ぐさ 
ぺんぺん草その名のゆらい語りしもただ春の日のけだるさのなか

だから僕は誰にも媚びずに行くのだよ先人達の歩んだ道を

自らも神となりしか歌びとの心まどわす柿本神社

短歌千三百年の歴史とはいえど正統後継者なき現代の

因果応報、天啓なるか否さ他人の空似であろう

血なまぐさきことはさておき万葉の歌はのどかに、よきひとよく見

世直しの旅の途中とうそぶいて明日香乙女に笑われている

                    
 いかずち
まるで配所の月のようなものだよと雷の丘を語りし村びと

後の世に語り継ぐべき名も立てず大和の野辺に腐っているよ

大和路に迷える男の物語、描いて今日の夕暮れにいる


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