短歌入門部屋
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隠れ武士(沖縄空手物語)

耐えがたき屈辱を耐え忍びがたき思いを忍んできた日々のこと

正義なき力の無意味そしてまた力なき正義の愚かさを知れ

もはや失伝寸前の技術ばかりだと寂しげに笑っていたよな、あの日。

糸洲安恒や本部朝基が感じたのと同じ世界がここにあるのだ

どこまでも上を目指して駆けてゆく、それが男の生き様だから

「紛れもなくお前は軟弱者だけどそれでもなぜか憎めないのだ」

軟弱な時代の流れに逆らって武闘家ならば居着かずに行け

「このまま廃れて行くのは俺も寂しいからお前にだけは見せておくのだ」

これこそが、これこそが真の武道だと高鳴る血潮に震えているよ

世界、三千万空手家のいったい何人が我らの想いを分かってくれる…

死してなお語り継がれる者たちの一人たらんよお前も俺も

彼らとともに終わる歴史のあることを北の国でも語れよエレナ
            や
前へ進む歩みを止めたら堕落してそこから老いが始まるのだよ

一足す一が三にも四にもなるというそんな世界を見せてあげよう

大樹の陰に隠れて一生を送るような者には無縁の生き方がある

諦めの悪いのだけが取り柄だと一人寂しく笑っているよ

                          こぶし 
俗に生き俗に死ぬなど御免だと我らの拳が叫んでいるよ

ちっぽけでこのつまらない一族に我らの器が泣いているんだ…

悔しさに涙を流したその後はかならずひとつ強くなってた

歌よみと空手家が唯一共有した反骨精神ならば戦え!

まだ見ない自分自身を手に入れるための戦いなんだねこれは

己の心構え一つで世の中の全てが違って見えるということ

男なら誰でも一度は血の騒ぐお馬鹿な夢を見ちまうものさ

この型一つに俺の空手人生のすべてをこめて終わりにするよ

(以降、完成しだい追加してゆきます。)

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