短歌入門部屋
http://tanka.ikaduchi.com/
どなたでも短歌を自由にはじめられる初心者用の短歌入門部屋です。
(筆:黒路よしひろ)
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【短歌の基本5】
【推敲(すいこう)】
自分自身の短歌をよりよくするために語句を入れ替えたりして、自分で考え練ることを「推敲(すいこう)」と言います。
語源は中国の故事によるものですが、そのあたりはまた辞書ででも調べてください(笑)
推敲するときのポイントとしては、先にも述べた「調べ(リズム)」や「表記」についてなどがあげられるでしょうか。
それと、文法的誤りがないかの確認も必要ですね。
助詞、助動詞などの使い方は、逐一、辞書を引くぐらいの癖をつけたほうがよいとよく言われます。
ただ、それ以前の問題として、その歌が自分の表現したいことをちゃんと表現できているかを客観的に見直すことも大切だと思います。
一首の歌を詠んだとき、一番最初の批評家は自分自身です。
また、その歌が表現したいことを誰よりもよく分かっているのも自分自身です。
その意味でも短歌は詠んだままにせず、何度もみつめ直し、まず自分自身で推敲してほしいと思います。
推敲の難しいところは、「やればやるほど必ずよくなる」というものでもないところです。
散々迷った挙句、結局最初に詠んだままの歌が一番よいという結論に達してしまうこともじつはよくあるものです。
それでも推敲に終わりはないという気持ちで、自分自身の歌を何度もみつめ直してみたいものですね(この部分、じつは自分自身に言っている^^;)
【添削(てんさく)】
自分自身でおこなう推敲に対して、短歌の先輩や先生などが他の人の短歌を書き加えたり削ったりして、改めなおし、手直しすることを「添削(てんさく)」と言います。
短歌を推敲しても、やはり自分自身ではなかなか客観的には判断しにくいものです。
また、自分では気付かない文法上の「うっかりミス」なども結構あるものです。
そういうときに、適切な指導や指摘をしてくれる先生がいてくれれば随分心強いものですよね。
適切な添削をしてもらうためには、やはり信頼できる歌人の方の居られる結社に入会したり、短歌のカルチャーセンターなどに通うのが一番いいように思います。
(注意:結社などに所属していない歌人の方はたくさんいらっしゃいますので、入らなければうまくなれないということは決してありません。)
ほかにも、短歌誌などの添削コーナーに投稿するのもひとつの方法ですね。
【批評(ひひょう)】
もうひとつ、推敲や添削とかかわりの深い「批評(ひひょう)」についても書いておきます。
「批評」とは短歌の良し悪しについて「評価し論ずること」です。
批評は「歌会」などの場でよくおこなわれます。
自分自身の歌について多くの人から意見を聞き、また自分も他の方の歌に意見を言うという意味で非常に勉強になるものです。
ただ、これは添削もそうなのですが、相手の歌をむやみに批判し手を加えればよいというものではないということだけは良くご理解ください。
手を加えることでどんなによい歌になっても、相手が表現したかったことからかけ離れていたり、またその人の作風とはまるで違う歌になってしまってはなんの意味もないということです。
あと、初心者の方が初めて批評に参加すると、「批評しなければ!」という一点に意識を集中するあまり、「粗探し」に終止してしまうことがよくあります。
(いや、本来、短歌の批評とはそういうものなのかもしれないけれど^^;)
もしその歌が、本当に良い歌ならば素直に「なにも批判するところのない素敵な歌ですね」と誉めてももちろんいいのです。
先にも書いたとおり「批評」とは、短歌の「良し悪し」について評価し論ずることです。
これからもし批評に参加しようとされる方は、問題点を探す前に一度、その短歌の「よい部分」を探すということをしてほしいと思います。
そのうえで、どうすればその歌がよりよくなるのかを考えてみてください。
短歌の基本6 「文語と口語」について
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